
2025年SFC過去問約800語を実データで徹底検証
この記事は、受験生本人はもちろん、学習を見守る保護者の方にも「安心」と「具体的な指針」を届けるための長文・保存版ガイドです。
慶應SFC(総合政策・環境情報)2025年度入試の本文・設問から約800語を抽出し、主要英単語帳がどれだけ“読解に必要な語彙”をカバーできるかを、派生語の観点も含めて比較しました。
1. なぜ「どの英単語帳をやるか」で迷うのか?
- 市場には「ターゲット1900」「システム英単語」「LEAP」ほか多数の定番があり、どれも良書です。
- しかし、**「慶應SFCの英文を実際に読めるか」**という観点で見ると、**単語帳の“選び方”と“使い方”**で大きな差が出ます。
- さらにSFCは抽象概念・学際テーマ・新語に強い特性があり、派生語・語源まで踏み込んだ学習が不可欠です。
本記事の結論を先に言えば——
「何をやるか」以上に「どれだけ深くやり切るか(派生まで)」が合否を分ける。
ただし、その前提のうえで**“やや有利”な1冊**は存在します。
2. 調査方法:実データで“読解に効く語”を抽出
2-1. 抽出対象
- 慶應義塾大学 総合政策学部(SFC)・環境情報学部(SFC)の2025年度の本文・設問から約800語を抽出(合計831語)。
- 抽出基準は以下の2条件:
- 本文を読み解く上で、知らないと厳しい語
- 設問を正確に読み解く上で、知らないと厳しい語
2-2. 形態の正規化(カウントのルール)
- 本文中の三人称単数 -sは原形へ
- 過去形は現在形へ
- 派生語が出現した場合、「派生前(基幹語)」で意味把握できるかも評価
例)
decision → decide(「決める」が分かれば読解可能)
unproven → prove(un-+prove+-en の構造で意味推定)
3. 結果:単語帳ランキング(派生まで読める前提)
「本文語を派生前まで含めて理解できる」という、実際の読解に近い条件で比較した結果は以下の通り。
🥉第3位:ターゲット1900

- カバー率:52.4%(831/436語)
- 総合政策:416/222
- 環境情報:415/214
- コメント:王道の定番。見出し語+派生語の把握まで踏み込めば、実戦力は十分。
🥈第2位:システム英単語

- カバー率:52.5%(831/437語)
- 総合政策:416/222
- 環境情報:415/215
- コメント:ターゲット1900との差はわずか1語。頻度主義設計がSFCの頻出域と重なる。
🥇第1位:LEAP

- カバー率:55.1%(831/458語)
- 総合政策:416/224
- 環境情報:415/234
- コメント:語源・派生の導線が強み。抽象語や学際テーマへの対応で一歩リード。
要点:上位3冊はどれを選んでも戦える。ただし「派生まで読める前提」での優劣はLEAPがやや有利。
4. もし“本文そのまま”でしか見られないと…?
派生前を見抜かず、本文に出た語形そのままでしか対応できない場合のカバー率は一気に低下します。
- ターゲット1900:35.2%(831中293語)
- システム英単語:37.1%(831中309語)
- LEAP:38.0%(831中316語)
結論:派生・語形変化・接頭辞/接尾辞の分解ができないと、半分も読めない。
特に**「太字だけ」「見出し語だけ」の学習はSFCでは危険**。
5. SFCで問われる「派生語処理力」——分解・推測の実例
5-1. 接頭辞・語幹・接尾辞の三段分解
- irrespectiveir-(否定)+ respect(見る/配慮する)+ -ive(性質)⇒ 「関係なく/無視して」
- unprecedentedun-(否定)+ precede(先行する)+ -ed(形容)⇒ 「前例のない」
- inconsistencyin-(否定)+ consist(成り立つ/一致する)+ -ency(名詞)⇒ 「不一致/矛盾」
5-2. 品詞変換の推測
- decision(名詞) ⇄ decide(動詞) ⇄ decisive(形容詞)
- proof(名詞) ⇄ prove(動詞) ⇄ proven(形容詞)
5-3. 文中の“当たり前”なゆらぎ
- 三単現の**-s**、過去形、受動態の**-ed/being**、分詞形容詞(-ing/-ed)など、語形が揺れていても語幹を見抜く訓練が必須。
6. 本当に“使える語彙”にする学習デザイン
6-1. 単語帳を「読み物」として1周通読
- LEAP:語源・派生の導線を余さず拾う
- シス単/ターゲット:派生・派生語注まで必ず目を通す
- 通読時は**「語構成メモ」(接頭辞/語幹/接尾辞)を欄外に自分の手で書く**のがコツ
6-2. “派生⇄本文形”の
双方向暗記
- prove ↔ proof ↔ proven ↔ unproven
- decide ↔ decision ↔ decisive ↔ indecisive
7. 3冊それぞれの“勝ち筋”と落とし穴
7-1. LEAP(1位・55.1%)
- 強み:語源・派生の自然導線/抽象語・学際系への強さ
- 戦略:語源→派生→学術例文の流れを音読で固める
- 落とし穴:「派生の網羅はできたが頻度のメリハリが着かない」→重みづけを自作
7-2. システム英単語(2位・52.5%)
- 強み:入試頻度主義/アクセント・派生注記が読みやすい
- 戦略:派生欄の**“語幹共通”セットを一気に例文化**
- 落とし穴:本文そのままに弱くなる恐れ→語形変化の変換訓練を必ず
7-3. ターゲット1900(3位・52.4%)
- 強み:王道/学校現場と相性がよく運用がしやすい
- 戦略:太字以外の語・派生欄まで必修化
- 落とし穴:「太字だけ」はSFCで通用しない→周辺語も含めて徹底
8. 配点を“獲りに行く”使い分け:1冊目と2冊目
- 1冊目(基幹)
- 既に使っている本でOK。途中変更のロスが大きい。
- ただし派生・語形までやる前提でLEAPを追加する選択は“アリ”。
- 2冊目(補強)
- LEAPで語源・派生の解像度を上げる
- またはシス単/ターゲットで頻度の抜け漏れを点検
- “別アプローチで重ねる”ことで読解の穴を塞ぐ
9. 1週間・4週間・8週間:実戦ロードマップ
Week 1:
語源リテラシーの導入+確認テスト設計
- 接頭辞20本(un-, in-/im-, re-, pre-, pro-, inter-, trans-, sub-, super-, etc.)
- 接尾辞20本(-tion, -sion, -ive, -al, -ity, -ment, -less, -ful, etc.)
- 毎日10分の分解ドリル+朝夜のミニテスト10問
Weeks 2–4:
本文⇄派生の双方向回路を作る
- 単語帳1冊を毎日70〜100語運用(見出し+派生+例文化)
- 週末に**“本文語形→派生前”変換テスト**(20問×2セット)
- 音読は1日15分:準1級級の例文で負荷かけ
Weeks 5–8:
過去問パッセージで“実戦化”
- SFC過去問の段落ごとに未知語を分解→辞書確認→例文化
- 設問文の語彙も優先処理(設問が読めないと得点に直結)
- 週1回は記述/要約で内容語の再出力(語彙活用の最終段)
10. よくある質問(FAQ)
Q1. 途中まで使ってきた単語帳、変えるべき?
A. 原則は変えない。 “やり切り”が最強の戦略。ただし派生理解の補強としてLEAPをサブ導入するのは効果的。
Q2. カバー率55.1%って、足りないのでは?
A. SFCは語彙の変形・抽象度が高く、文脈推論力が強く問われます。派生処理+精読+要約を組み合わせれば、55%超の語彙覆域で合格水準に到達可能。残りは推測と構文力で埋めます。
Q3. 太字だけ・見出しだけではダメ?
A. ダメ。 本文そのままでは3〜4割台。派生・語形変化・接頭辞/接尾辞まで広げてこそ過半突破します。
Q4. 2冊目はどれ?
A. 語源・派生の導線を強くしたいならLEAP。頻度の穴を点検したいならシス単orターゲットで重ねて照合。
12. まとめ:合格に直結する“3原則”
- 派生までやる(接頭辞/語幹/接尾辞の分解)
- 本文語形⇄派生前の双方向で覚える
- 準1級レベルの例文を音読し、使える語彙に昇華する
ランキングの結論はこうです。
1位LEAP(55.1%)/2位シス単(52.5%)/3位ターゲット1900(52.4%)
ただし、派生処理が前提。
やり切った人が最後に勝つ。
13. 無料プレゼント:2025年SFC英単語リスト(分解図+準1級例文つき)
- 今回抽出した831語のうち、読解に直結する語を精選
- 派生前の基幹語を明示
- 分解図(例:ir-+respect+-ive)で推測力を育成
- 準1級レベルのミニ例文と和訳で定着までサポート
受け取り方:
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14. 最後に:受験生と保護者へ
受験生へ
不安は“やり切る”ことでしか消えません。派生まで掘る学習は確かに大変。でも、一度身につければ入試後も役立ち続ける武器になります。
保護者へ
必要なのは完璧な指導者ではなく、一緒に進む伴走者です。S/A/B/C表に丸をつけ、**「今日も進んだね」**と言ってあげてください。それだけで学習は続きます。
付録:今日からできる“10分メニュー”
- ① 接頭辞5つを音読(un-, re-, in-, inter-, trans-)
- ② 単語帳から見出し5語+派生5語を分解→和訳→1行例文
- ③ 夜に5問だけミニテスト(親子or自分でOK)
1日10分×30日で、**1500回の“正しい接触”**が積み上がる。
その差が、本番の1文を読み切る力に変わります。
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