第11話「最初の壁——英語の苦戦」


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~「英語は才能がない」と言っていた颯太くんが、単語を覚え始めた理由~

1. 「英語は無理。」颯太くんの苦手意識

「英単語は覚えてもすぐ忘れるし、どれも同じに見える。もう無理。」

颯太くんは、英語に対して絶望的だった。

それもそのはず、彼はこれまで 「英語は自分には才能がない」 と決めつけ、まともに向き合ったことがなかった。

さらに、学校の英語の先生は非常に真面目なスタイルで、柔軟性のない指導 をしていた。

「なぜこの答えになるのか?」と聞いても、「そういうものだから」としか返ってこない。

そんな授業に、彼はさらに英語への苦手意識を強めていた。

しかし、高2の秋に「慶應に行きたい」と言い出したことで、彼は 「とりあえず英単語を覚えれば、慶應の英語は解けるらしい」 という話に関心を持つようになった。

「本当に単語を覚えるだけでいいのか?」

この疑問が、彼が英語に向き合う最初の一歩となった。

2. 高2秋:「システム英単語ベーシック」で基礎単語を固める

英語に苦手意識があった颯太くんに、まず取り組ませたのは 「システム英単語ベーシック」 だった。

「まずは、この単語帳から始めよう!」

「……これ、全部覚えなきゃいけないの?」

「うん。でも、一気に全部じゃないよ。1日30個ずつ、毎日テストしよう。」

「毎日かぁ……。」

最初の1週間のテストの結果——

✅ 正答率は50%程度。

✅ 覚えたつもりでも、意味がすぐに出てこない。

✅ 単語帳を「読んでいるだけ」で、記憶に定着していない。

「うーん……なかなか難しいな。」

「そうだね。でも、1ヶ月続けてみたら、違いが分かると思うよ。」

彼は半信半疑ながらも、とりあえず 「やってみる」 ことにした。

3. 1ヶ月後——「こうやれば覚えられる!」の感覚

毎晩、英単語テストに向けて少しずつ覚えるようになった颯太くん。

最初のうちは苦戦していたが、1ヶ月が経つ頃には、9割ほどの正答率に到達 していた。

「なんか、前より単語が入ってくるようになった気がする。」

「それはすごいね! 何か工夫したの?」

「うん、最初は見てるだけだったけど、声に出したり、ちょっとずつ書いたりするようにした。」

✅ 単語は「読むだけ」ではなく、「声に出しながら」「書きながら」覚えるようになった。

✅ 「記憶に残る覚え方」を見つけ、自分で工夫するようになった。

✅ 「毎日コツコツやれば、結果が出る」という実感が得られた。

この頃には、単語テストを毎晩こなすのが 「当たり前の習慣」 になりつつあった。

そして、高3に入る頃には 1日の単語量を自ら40〜50単語に増やしていた。

「もっと増やしたい。」

彼の中に、英語学習に対する積極性 が生まれ始めた。

4. 高3春:「システム英単語」に移行し、英単語量を増やす

高3の3月、4月になると、ついに 「システム英単語」 に移行した。

最初は——

「まだやることあるのか…?」

と戸惑いもあったが、すでに 単語学習の習慣 が確立していた彼は、特に大きな抵抗もなく 淡々と進めることができた。

✅ 1ヶ月経つ頃には、新しい単語帳のペースにもすっかり慣れた。

✅ 「単語を覚えること」への苦手意識は、ほぼなくなっていた。

✅ 「英語は相変わらず得意とは思えないけど、単語だけは増えている」という実感が湧いてきた。

彼は、着実に 「英語に対する抵抗感」 を克服し始めていた。

5. 高3夏:「慶應SFCの英文解釈」で難しい単語にも対応

高3の夏、いよいよ 「慶應SFCの英文解釈」 の学習に入った。

最初の感想は——

「難しい。」

しかし、私はこう伝えた。

「数をこなすうちに慣れるよ。」

彼はその言葉を信じ、とりあえず 問題を解き続けた。

✅ 最初の1ヶ月間は苦戦したが、徐々に慣れ始めた。

✅ 「SFC英単語の英単語テスト」も進んでこなせるようになった。

✅ 難しい単語に対する抵抗感がなくなり、「覚えれば読める」という確信を持つようになった。

「英単語の意味さえ分かれば解ける。だから英単語暗記は最後まで頑張る意味がある。」

彼の中で、「英語=才能ではなく、単語量が勝負を決める」 という意識に変わっていった。

これは、彼が 英語に対する苦手意識を克服した最大の転機 だった。

6. 「才能ではなく、正しい努力が合格を引き寄せる」

この頃になると、彼の英語の勉強に対する意識は明確に変わっていた。

✅ 「英単語の意味さえ分かれば、英文は読める。」

✅ 「だから、英単語暗記は最後まで頑張る意味がある。」

✅ 「難しい問題でも、数をこなせば慣れる。」

✅ 「やればやるほど、確実に点が伸びる。」

英語に対して絶望的だった彼が、「やればできる」という感覚を持てるようになったのだ。

英語の勉強は、「才能がないからできない」ではない。

正しいやり方を積み重ねれば、誰でも早慶レベルまで到達できる。

📌 次回予告:第12話「数学の戦い」

第12話「数学の戦い」

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