第10話「受験生としての覚悟」


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~「小論文はとにかく書く!」~

1. 受験勉強の本格スタート——「まずは書いてみよう!」

「じゃあ、やるわ。」

颯太くんがそう言った日から、受験勉強が本格的にスタートした。

最初に取り組んだのは 小論文 だった。

「まずは書いてみよう!」

私は 慶應SFCの過去問 を一題渡した。

「え、マジ?」

颯太くんは少し戸惑ったような表情を見せた。

「とにかく書いてみることが大事だからね。どこが難しいのかも、まずは書いてみないと分からないから。」

「……まあ、確かに。」

彼はペンを握り、問題文をじっと見つめた。

2. 初めての小論文——「書けた!」という達成感

30分後。

「どう?」

「……一応書けた。」

彼が差し出した答案を見ると、ほぼ「自分の意見だけ」 で構成されていた。

✅ 論理の流れがまだ曖昧

✅ 主張はあるが、それを裏付ける具体例や根拠が少ない

✅ 結論に至るまでの道筋が少し分かりづらい

「うん、まずは書けたことがすごくいいね!」

「でも、もうちょっと相手に伝わりやすい形にできると、さらに良くなるよ。」

「伝わりやすい形?」

「そう。たとえば、意見を言うだけじゃなくて、『なぜそう思うのか?』を説明するだけで、文章の説得力が上がるんだよ。」

私は 小論文の基本構成 を紙に書いて見せた。

✅ 1. 問題提起(このテーマで考えるべきことは何か?)

✅ 2. 自分の意見(私は○○と考える)

✅ 3. 根拠(なぜそう考えるのか? データ・具体例)

✅ 4. 反論とその克服(別の視点を考慮しつつ、自分の意見を補強)

✅ 5. 結論(だから、○○と考える)

「この流れを意識するだけで、だいぶ書きやすくなるはずだよ。」

「……なるほどね。」

「じゃあ、もう一回やってみようか。」

3. 「型」を学びながら、小論文に挑戦する

今回は、最初の答案より 論理構成が整理されていた。

もちろん、まだまだ粗削りだったが、彼の中で 「書けるかもしれない」 という感覚が芽生え始めていた。

「これ、結構いい感じじゃない?」

彼は嬉しそうに答案をお母様に見せた。

お母様は誤字や表現の浅さが気になったようだったが、「まずは書いたこと」を認めることにした。

✅ 「小論文は才能ではなく、型を身につけることが重要」

✅ 「最初は完成度ではなく、とにかく書くことが大事」

✅ 「取り組みやすい問題から入ることで、ハードルを下げた」

「この問題、面白いね。」

「颯太くん、こういう発想系の問題は向いていると思うよ。」

「確かに、これは結構楽しかったかも。」

彼は、小論文に対する 「拒絶感」 を持たずに済んだ。

4. 慶應経済の小論文——「書けない…!」

最初の成功体験を積んだ後、次のステップとして 慶應経済の小論文に挑戦 した。

しかし——

「これ、全然書けない。」

彼は困惑していた。

✅ 慶應経済の小論文は、背景知識がないと歯が立たない問題が多い

✅ 問題文を読めば解けるものもあるが、知識がないと論理的に書けない

「なるほど、じゃあ、まずは簡単に背景を説明するね。」

私は 経済学やビジネスの基礎知識 を短くまとめながら、問題の本質を伝えた。

✅ 「経済学やビジネスの基礎知識を学ぶことで、書ける幅が広がる」

✅ 「知識があると、小論文の書きやすさが劇的に変わると実感した」

✅ 「過去問を解きながら、背景知識の習得も並行して行った」

「知識が増えると、文章の説得力も変わるんだよ。」

彼は、このプロセスの重要性を理解し始めた。

5. 添削とフィードバックを活用する

「まずは僕の模範解答を参考にしてみよう。」

いきなり自分の言葉で書こうとするのではなく、最初は模範解答を読み、考え方を理解する ことから始めた。

✅ 「最初は模範解答を参考にして、論理構成を理解する」

✅ 「徐々に自分の言葉で表現できるようになる」

✅ 「知識が増えるほど、自然に文章の説得力が増していく」

「確かに、こう書けばいいのか。」

彼は 小論文を「戦える科目」として認識し始めた。

6. 受験勉強の「習慣化」

✅ 「勉強するのが当たり前」になり始めた

✅ 小論文を書くスピードが少し上がる

✅ 英単語の暗記法を変えたら、少しずつ覚えられるようになった

「最初より、ちょっと慣れてきたかも。」

彼の表情に、少しだけ 「やれるかも」という感覚 が芽生え始めていた。

私は、その変化を見逃さなかった。

(この調子で続ければ、いける。)

しかし——

ここから 「最初の壁」 が訪れる。

それは 英語の読解問題 だった。

📌 次回予告:第11話「最初の壁——英語の苦戦」

第11話「最初の壁——英語の苦戦」

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